申請者が経費の申請のために、領収書集めや書類作成をするときに人件費がかかります。担当の業務を抱えながら申請作業をするため、本来専念するべき業務に集中できず、生産性が下がるリスクもあるでしょう。
紙や手入力による申請書はミスや記入漏れが多く、経理担当者は1件ずつ詳しくチェックしなければなりません。
経理に書類がたどり着く前に上司による承認が必要な企業もあり、1件の経費申請に、上司と経理担当者の人件費が割かれています。
もし、申請内容に不備があった場合は、差し戻しとなってまた0から再申請となります。再申請時は、申請作業や確認作業をもう1度行なう必要があり、2重に人件費が必要となります。
人によるチェックのみで経理精算をしている場合、ミスはゼロにはならないのが現状です。
手入力によるミスはゼロにはできないため、領収書などは画像データから入力してくれるシステムがあります。
領収書や添付書類を撮影したりスキャンしたりするだけで、OCRもしくは人によるチェックによってデータ化。経費精算システムやスキャンに特化したサービスもあるため、入力ミスは大きく減らせるでしょう。
企業によっては、交通費の計算は経路検索から運賃を1件ずつ手入力で行なっている場合もあるでしょう。入力や検索項目が増えればミスが生まれやすくなります。
経費精算システムを使ってICカードや経路検索から運賃を自動的に入力できるようにすれば、手入力の手間が大幅に減らせるでしょう。
経理部にとって1番労力を割いていた、申請内容のチェックを経費精算システムが担ってくれます。特に、申請者が入力したときにエラーを検出して通知してくれるシステムを導入すれば、申請前にミスに気付けて差し戻しの頻度は大きく減らせます。
経費の申請内容によって処理が違う場合も、経費精算システムが自動的に振り分けてくれるため、さらに業務を軽減できるでしょう。
今までは、Excelで作成した申請書類を印刷し、領収書を貼りつけて経費の精算をしており、必ず出勤しなければなりませんでした。
経費精算システムを導入した結果、在宅勤務でも申請・承認が可能となりました。さらに、全ての経費をシステム上で管理できるため、経費の集計・処理作業の時間も短縮されてコストカットを実現しました。
近年、働き方改革が推進されて、ワークライフバランスに注目が集まっています。
経理部の業務負担を増やしていた、申請・承認・精算作業を紙から経費精算システムに変更。その結果、スタッフ1人辺りの作業時間が45分から7.2分に削減されました。50人規模の企業の場合、年間57万6千円の経費削減ができる見込みです。
従来は、紙による経費精算を行なっていたため、特にタクシー利用時の精算業務が煩雑でした。タクシー利用時は、乗車・降車の時間や場所などの入力に加えて、領収書に番号を付けて提出するワークフローだったのでミスが絶えませんでした。
経費精算システムを導入した後は、オンライン決済によって入力が自動で行なえるため、毎月数十時間かけていた業務が数秒で完結するようになりました。
経費精算システムは、初期費用やランニングコストはかかりますが、業務を削減できるため人件費を減らせるケースが多いです。さらに、精神的な負担も軽減しており、働き方改革の一助ともなるでしょう。精算システムを比較・検討する場合は、以下を参考にしてください。
面倒な出張手配・精算が Concur Expense (https://www.concur.co.jp/perfect-expense) |
複雑な社内承認フローにも 楽楽精算 (https://www.rakurakuseisan.jp/) |
原本を預けられるから TOKIUM (https://www.keihi.com/expense/) |
無料トライアルがあるから マネーフォワード (https://biz.moneyforward.com/expense/) |
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規模 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | ~50人程度の小規模事業者 |
費用 | 初期費用0円 月額費用31,900円~(税込み) |
初期費用 110,000円 月額非地用 33,000円~(税込み) |
初期費用330,000円 月額費用33,000円~(税込み) |
初期費用0円 月額費用3,278円 *1ユーザー550円(税込み) |
サポート体制 | 〇※導入前も導入後も専任の担当者がつき、相談可能 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※メールまたはチャットでのサポート |
対応コーポレートカード | VISA、Mastercard、AmericanExpress、 ダイナーズクラブ、JCB |
VISA、Mastercard、JCB | VISA ※使用はエンタープライズプラン(月額100,000円~)から。 |
VISA、Mastercard、AmericanExpress、 JCB ※ただし、最安プランには含まれず。 |
多言語・他通貨の使用可否 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
キャッシュレス決済 | PayPay、GO BUSINESS、S.RIDE®、 Uber(タクシー配車および支払) |
× | × | au Pay、d払い、LINE払い |
経費精算以外のシステム | 経費の事前申請:対応可 稟議申請機能:対応不可 |
汎用ワークフロー機能あり | 稟議や押印申請などの 社内申請をシステム上で電子化可能 |
「出張申請」、「購買申請」など 汎用的なワークフローとして利用可能 |
公式サイト |
【サイトに掲載する経費精算について】
2022年5月20日時点、Googleで「経費精算システム」と検索し、検索結果5ページまでに表示された、上位27システムをこのサイトに掲載しています。各社公式サイト掲載されている情報を元に、調査しています。
【4システムの選定理由】
システムのシェアや導入実績を鑑みた上で、代表的と言える4システムを選定しました。
・Concur Expense…株式会社アイ・ティ・アール(以下 ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・サブスクリプション管理市場2022」において、国内経費精算市場におけるベンダー別売上金額シェアで2014年度より8年連続No.1/参考元:コンカー公式HP(https://www.concur.co.jp/newsroom/article/pr-itr-2022)
・楽楽清算…株式会社アイ・ティ・アール(以下、ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・就業管理市場2020」内の、SaaS型経費精算市場の累計導入社数ランキングにて2014年度より6年連続No.1/参考元:ラクス公式HP(https://www.rakus.co.jp/news/2020/0709.html)
・TOKIUM経費精算…アイティクラウド株式会社が提供するビジネス向けIT製品・クラウドサービスのレビュープラットフォーム「ITreview」における「ITreview Grid Award 2021
Fall」経費精算カテゴリ内で「High
Performer」を受賞/参考元:TOKIUM公式HP(https://www.keihi.com/company/2021-1026/#:~:text=プレスリリース-,経費精算システム「TOKIUM経費精算」が顧客高満足,ITreview%20Grid%20Award%202021%20Fall」)
・マネーフォワード経費…アイティクラウド株式会社主催「ITreview Grid Award
2019」より9期連続で「Leader」を受賞/参考元:マネーフォワード公式HP(https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20191101-mf-press/)