経費精算システムは、システムの管理場所によって、「クラウド型」と「オンプレミス型」に分けられます。それぞれの特徴について、ご説明します。
「クラウド型」の経費精算システムとは、クラウド上に存在しているシステムを使って経費精算を行なう方法です。インターネットとの接続があれば、社外からのアクセスも可能です。
クラウド型は、インターネットとの接続があれば、どこからでもアクセスができる利点があります。申請者・承認者ともに外出先から経費精算業務ができるため、スキマ時間の活用ができて業務効率の改善が図れます。
また、初期費用が0~10万円程度と手ごろで、システムによっては1週間程度で導入できるなど、導入がしやすい点もメリットだと言えます。
クラウド上のシステムを使うため、セキュリティ面に不安を感じるときもあります。しかし、使用するネットワークのルールを設定すれば、セキュリティ対策に力を入れている経費精算システムからの情報漏洩リスクは高くないでしょう。
「オンプレミス型」の経費精算システムとは、自社のサーバー上にシステムを設置して、経費精算を行なう方法です。自社のサーバーを使うため、セキュリティ対策に優れています。
オンプレミス型は、外部のインターネットを介さずに自社のサーバーを使うため、セキュリティが強い利点があります。さらに、1度導入してしまえば、月額費用はかからないシステムが多いです。
月額費用がかからない代わりに、初期費用はクラウド型とくらべて高額になる傾向です。さらに、システム導入後はアップデートがあった場合は、自分たちでシステムの更新をする必要があります。
現在は、クラウド型が主流となっていますが、「クラウド型」「オンプレミス型」ともに、メリット・デメリットがあります。自社にとって、どの項目を優先させるか考えるべきでしょう。
出張や外勤が多い企業は、「クラウド型」の方が向いているでしょう。なぜなら、クラウド型であれば、外出先でも経費精算ができるため、経費精算業務のために会社に戻ってくる必要がなくなるからです。さらに、上司が出張中の場合も経費の承認が滞りにくいため、経費精算のプロセスがスムーズに進みます。
初期費用が多少高額になってもセキュリティ面を大切にしたい企業は、「オンプレミス型」が向いているでしょう。データーベースを自社で保管するため、自社に合わせたカスタマイズも可能です。そのため、自社にマッチしていることを重視したシステムを使いたい企業にも合っていると言えます。
とはいえ、セキュリティ面に力を入れ、情報セキュリティ基準をクリアしたクラウド型システムも増えています。金融系など極端にセキュリティが必要とされる企業以外は、クラウド型を検討してみるのがおすすめです。
初期費用の安さやアクセスが簡単であること、さらにセキュリティの高まりから、「クラウド型」を導入する企業が増えています。どのクラウド型の経費精算システムが自社に向いているかの比較・検討は、以下のページを参考にしてください。
面倒な出張手配・精算が Concur Expense (https://www.concur.co.jp/perfect-expense) |
複雑な社内承認フローにも 楽楽精算 (https://www.rakurakuseisan.jp/) |
原本を預けられるから TOKIUM (https://www.keihi.com/expense/) |
無料トライアルがあるから マネーフォワード (https://biz.moneyforward.com/expense/) |
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規模 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | ~50人程度の小規模事業者 |
費用 | 初期費用0円 月額費用31,900円~(税込み) |
初期費用 110,000円 月額非地用 33,000円~(税込み) |
初期費用330,000円 月額費用33,000円~(税込み) |
初期費用0円 月額費用3,278円 *1ユーザー550円(税込み) |
サポート体制 | 〇※導入前も導入後も専任の担当者がつき、相談可能 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※メールまたはチャットでのサポート |
対応コーポレートカード | VISA、Mastercard、AmericanExpress、 ダイナーズクラブ、JCB |
VISA、Mastercard、JCB | VISA ※使用はエンタープライズプラン(月額100,000円~)から。 |
VISA、Mastercard、AmericanExpress、 JCB ※ただし、最安プランには含まれず。 |
多言語・他通貨の使用可否 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
キャッシュレス決済 | PayPay、GO BUSINESS、S.RIDE®、 Uber(タクシー配車および支払) |
× | × | au Pay、d払い、LINE払い |
経費精算以外のシステム | 経費の事前申請:対応可 稟議申請機能:対応不可 |
汎用ワークフロー機能あり | 稟議や押印申請などの 社内申請をシステム上で電子化可能 |
「出張申請」、「購買申請」など 汎用的なワークフローとして利用可能 |
公式サイト |
【サイトに掲載する経費精算について】
2022年5月20日時点、Googleで「経費精算システム」と検索し、検索結果5ページまでに表示された、上位27システムをこのサイトに掲載しています。各社公式サイト掲載されている情報を元に、調査しています。
【4システムの選定理由】
システムのシェアや導入実績を鑑みた上で、代表的と言える4システムを選定しました。
・Concur Expense…株式会社アイ・ティ・アール(以下 ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・サブスクリプション管理市場2022」において、国内経費精算市場におけるベンダー別売上金額シェアで2014年度より8年連続No.1/参考元:コンカー公式HP(https://www.concur.co.jp/newsroom/article/pr-itr-2022)
・楽楽清算…株式会社アイ・ティ・アール(以下、ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・就業管理市場2020」内の、SaaS型経費精算市場の累計導入社数ランキングにて2014年度より6年連続No.1/参考元:ラクス公式HP(https://www.rakus.co.jp/news/2020/0709.html)
・TOKIUM経費精算…アイティクラウド株式会社が提供するビジネス向けIT製品・クラウドサービスのレビュープラットフォーム「ITreview」における「ITreview Grid Award 2021
Fall」経費精算カテゴリ内で「High
Performer」を受賞/参考元:TOKIUM公式HP(https://www.keihi.com/company/2021-1026/#:~:text=プレスリリース-,経費精算システム「TOKIUM経費精算」が顧客高満足,ITreview%20Grid%20Award%202021%20Fall」)
・マネーフォワード経費…アイティクラウド株式会社主催「ITreview Grid Award
2019」より9期連続で「Leader」を受賞/参考元:マネーフォワード公式HP(https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20191101-mf-press/)