経費精算業務の効率化やペーパーレス化が図れるため、注目を集めている経費精算システム。しかし、経費精算システム導入のためには、初期費用やランニングコストが必要になります。経費精算システムに必要なコストを考えると、導入を躊躇する企業もあるかもしれません。経費精算システムの費用対効果について解説します。
経費精算システムを導入せず紙やExcelによる経費精算を行なっている場合は、申請者・承認者・経理担当者の時間を割くため、人件費がかかります。特に、経理担当者の負担が大きく、経費申請書を1件ずつ確認して間違いや入力漏れ・ミスがないかチェックする業務が発生します。
精算にかかる費用については、「精算にかかる費用の削減」の記事をご覧ください。
全ての経費精算に申請書の紙代・印刷代が発生します。さらに、紙を申請日や内容順に管理するコストや、保管場所を確保するコストもかかるでしょう。
紙による経費精算の場合、気を付けていても領収書を紛失するケースもあります。領収書を紛失した場合、企業の規定に従って新たな業務が発生します。
経費精算システムを導入するときは、初期費用や月額費用が必要です。企業の規模や求める機能によって金額は変わります。クラウド型では、初期費用が無料のサービスもありますが、一般的に導入費用は約1~4万円と言われています。一方、オンプレミス型では、約8~65万円とサービスによって幅があります。
オンプレミス型の経費精算システムの場合、高いカスタマイズ性によって自社に合ったシステムを作り上げられます。しかし、アップデート時は自分たちで操作が必要など、システムを運営するためにはある程度システムに詳しい人材が必要でしょう。
経費精算は月末締めであることが多く、月の中旬から月末にかけて経理スタッフの業務が増える傾向にあります。しかし、経費精算システムを導入した結果、丸1日程度要していた精算業務時間の削減に成功した企業もあります。経理スタッフの残業が減り、ワークライフバランスが向上してプライベートの充実も図れるでしょう。
経費精算は、担当している業務の合間の時間を使って、申請することが多いでしょう。しかし、紙による経費精算などワークフローが煩雑な場合、申請書の作成や領収書の添付に時間がとられていまします。
経費精算システムを導入すれば、申請書のテンプレートが設定でき、領収書は写真を撮って画像を提出するだけで申請が完了するシステムもあります。さらに、交通費は交通系ICカードと連携すれば、入力が不要になるでしょう。そのため、本来時間をかけるべき業務に専念できるようになります。
経費精算システムの導入には初期費用や月額費用がかかりますが、システムを導入した方が精算業務の負担軽減によって人件費が抑えられる場合もあります。企業によっては、丸1日必要だった経費精算業務を削減したケースもあります。経費精算システムの比較・検討については、以下のページを参考にしてください。
面倒な出張手配・精算が Concur Expense (https://www.concur.co.jp/perfect-expense) |
複雑な社内承認フローにも 楽楽精算 (https://www.rakurakuseisan.jp/) |
原本を預けられるから TOKIUM (https://www.keihi.com/expense/) |
無料トライアルがあるから マネーフォワード (https://biz.moneyforward.com/expense/) |
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規模 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | ~50人程度の小規模事業者 |
費用 | 初期費用0円 月額費用31,900円~(税込み) |
初期費用 110,000円 月額非地用 33,000円~(税込み) |
初期費用330,000円 月額費用33,000円~(税込み) |
初期費用0円 月額費用3,278円 *1ユーザー550円(税込み) |
サポート体制 | 〇※導入前も導入後も専任の担当者がつき、相談可能 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※メールまたはチャットでのサポート |
対応コーポレートカード | VISA、Mastercard、AmericanExpress、 ダイナーズクラブ、JCB |
VISA、Mastercard、JCB | VISA ※使用はエンタープライズプラン(月額100,000円~)から。 |
VISA、Mastercard、AmericanExpress、 JCB ※ただし、最安プランには含まれず。 |
多言語・他通貨の使用可否 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
キャッシュレス決済 | PayPay、GO BUSINESS、S.RIDE®、 Uber(タクシー配車および支払) |
× | × | au Pay、d払い、LINE払い |
経費精算以外のシステム | 経費の事前申請:対応可 稟議申請機能:対応不可 |
汎用ワークフロー機能あり | 稟議や押印申請などの 社内申請をシステム上で電子化可能 |
「出張申請」、「購買申請」など 汎用的なワークフローとして利用可能 |
公式サイト |
【サイトに掲載する経費精算について】
2022年5月20日時点、Googleで「経費精算システム」と検索し、検索結果5ページまでに表示された、上位27システムをこのサイトに掲載しています。各社公式サイト掲載されている情報を元に、調査しています。
【4システムの選定理由】
システムのシェアや導入実績を鑑みた上で、代表的と言える4システムを選定しました。
・Concur Expense…株式会社アイ・ティ・アール(以下 ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・サブスクリプション管理市場2022」において、国内経費精算市場におけるベンダー別売上金額シェアで2014年度より8年連続No.1/参考元:コンカー公式HP(https://www.concur.co.jp/newsroom/article/pr-itr-2022)
・楽楽清算…株式会社アイ・ティ・アール(以下、ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・就業管理市場2020」内の、SaaS型経費精算市場の累計導入社数ランキングにて2014年度より6年連続No.1/参考元:ラクス公式HP(https://www.rakus.co.jp/news/2020/0709.html)
・TOKIUM経費精算…アイティクラウド株式会社が提供するビジネス向けIT製品・クラウドサービスのレビュープラットフォーム「ITreview」における「ITreview Grid Award 2021
Fall」経費精算カテゴリ内で「High
Performer」を受賞/参考元:TOKIUM公式HP(https://www.keihi.com/company/2021-1026/#:~:text=プレスリリース-,経費精算システム「TOKIUM経費精算」が顧客高満足,ITreview%20Grid%20Award%202021%20Fall」)
・マネーフォワード経費…アイティクラウド株式会社主催「ITreview Grid Award
2019」より9期連続で「Leader」を受賞/参考元:マネーフォワード公式HP(https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20191101-mf-press/)