経費精算システムの外部サービス連携機能は、大まかに3つに分類されます。「法人クレジットカードや電子マネーとの連携」「交通系ICカードやETCとの連携」「会計ソフトとの連携」が挙げられます。
そのほか、システムによっては、AmazonなどECサイトと連携しているサービスもあります。
経費精算システムは、PayPayのような電子マネーと経費計算システムの連携ができるものがあります。
まず、スタッフはPayPayを使用して経費を支払い、経費精算システムに経費として金額を登録します。その後、経理担当スタッフが承認をすると、再度PayPayを使用して申請者に経費の精算が行なえるため、現金を扱う必要がなくなります。
物品の購入に、AmazonのようなECサイトを使用している企業もあるでしょう。経費精算システムと連携しているECサイトを利用すれば、申請者は費用の立て替えが不要となり、経理担当者は適正価格であるかの確認が簡単になります。
入力されたデータを集計し、決算書などを作成してくれる会計ソフト。会計ソフトは、計算や集計のサポートをしてくれますが、経費精算システムは入力業務も任せられるため、経理の負担が減らせるのが特徴です。
両者を連携すれば、入力漏れ・ミスを減らせて、勘定科目の仕訳が自動化されるメリットがあります。
経費精算システムによって、どの外部サービスに連携しているかは大きく違います。さらに、法人クレジットカードや電子マネー、交通系ICカード、ECサイト、会計ソフトなど、それぞれのサービスによって得意とする分野が異なります。
そのため、外部サービスが数多く連携しているかに着目するのではなく、自社がよく利用するサービスや、適応範囲が広い外部サービスと連携されているかが大切なポイントとなるでしょう。
紙による経費申請を行なっていたため、1件ずつ目視でチェックしていました。業務量が膨大で全てを完璧にチェックすることが難しく、出張費精算では金券付きプランを選ぶなど規約違反をするスタッフもいました。
そこで、使用している経費精算システムと連携している法人クレジットカードの導入を決意。その結果、承認作業が4割削減されて、出張費の規約違反防止ができました。
Excelを使用して経費精算をしていたため、全て手作業で確認して手書きで修正を入れる非効率的なシステムでした。他のサービスと連携が図れるAPI連携機能を利用して、会計ソフトと経費精算システムを導入。
特に、法人クレジットカードと会計システムの連携が有効で、経費の申請忘れの指摘ができるようになったことに満足しています。
物品購入は、申請者が1度費用を立て替える場合が多かったですが、Amazonビジネスと経費精算システムを連携させれば立て替えが不要となるためシステムの導入を決めました。
Amazonビジネスから商品を選び注文を確定すると、上司による承認が得られれば発注となります。物品の利用目的によって仕訳が変わりますが、物品購入時に利用目的も記入する設定にしたため、経理の確認作業の手間も省けます。
経費精算システムは、多数の外部サービスと連携している商品も多いですが、自社が使いこなせるかがシステム選びの基準となります。外部サービスと数多く連携していても、使える範囲が狭くてスタッフが活用できなければ導入の効果が弱まってしまいます。経費精算システムの比較・検討は、以下のページを参考にしてください。
面倒な出張手配・精算が Concur Expense (https://www.concur.co.jp/perfect-expense) |
複雑な社内承認フローにも 楽楽精算 (https://www.rakurakuseisan.jp/) |
原本を預けられるから TOKIUM (https://www.keihi.com/expense/) |
無料トライアルがあるから マネーフォワード (https://biz.moneyforward.com/expense/) |
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規模 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | 50~500人程度の中小企業 | ~50人程度の小規模事業者 |
費用 | 初期費用0円 月額費用31,900円~(税込み) |
初期費用 110,000円 月額非地用 33,000円~(税込み) |
初期費用330,000円 月額費用33,000円~(税込み) |
初期費用0円 月額費用3,278円 *1ユーザー550円(税込み) |
サポート体制 | 〇※導入前も導入後も専任の担当者がつき、相談可能 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※導入前のみ専任の担当者が対応 | △※メールまたはチャットでのサポート |
対応コーポレートカード | VISA、Mastercard、AmericanExpress、 ダイナーズクラブ、JCB |
VISA、Mastercard、JCB | VISA ※使用はエンタープライズプラン(月額100,000円~)から。 |
VISA、Mastercard、AmericanExpress、 JCB ※ただし、最安プランには含まれず。 |
多言語・他通貨の使用可否 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
キャッシュレス決済 | PayPay、GO BUSINESS、S.RIDE®、 Uber(タクシー配車および支払) |
× | × | au Pay、d払い、LINE払い |
経費精算以外のシステム | 経費の事前申請:対応可 稟議申請機能:対応不可 |
汎用ワークフロー機能あり | 稟議や押印申請などの 社内申請をシステム上で電子化可能 |
「出張申請」、「購買申請」など 汎用的なワークフローとして利用可能 |
公式サイト |
【サイトに掲載する経費精算について】
2022年5月20日時点、Googleで「経費精算システム」と検索し、検索結果5ページまでに表示された、上位27システムをこのサイトに掲載しています。各社公式サイト掲載されている情報を元に、調査しています。
【4システムの選定理由】
システムのシェアや導入実績を鑑みた上で、代表的と言える4システムを選定しました。
・Concur Expense…株式会社アイ・ティ・アール(以下 ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・サブスクリプション管理市場2022」において、国内経費精算市場におけるベンダー別売上金額シェアで2014年度より8年連続No.1/参考元:コンカー公式HP(https://www.concur.co.jp/newsroom/article/pr-itr-2022)
・楽楽清算…株式会社アイ・ティ・アール(以下、ITR)が発行する市場調査レポート「ITR Market
View:予算・経費・就業管理市場2020」内の、SaaS型経費精算市場の累計導入社数ランキングにて2014年度より6年連続No.1/参考元:ラクス公式HP(https://www.rakus.co.jp/news/2020/0709.html)
・TOKIUM経費精算…アイティクラウド株式会社が提供するビジネス向けIT製品・クラウドサービスのレビュープラットフォーム「ITreview」における「ITreview Grid Award 2021
Fall」経費精算カテゴリ内で「High
Performer」を受賞/参考元:TOKIUM公式HP(https://www.keihi.com/company/2021-1026/#:~:text=プレスリリース-,経費精算システム「TOKIUM経費精算」が顧客高満足,ITreview%20Grid%20Award%202021%20Fall」)
・マネーフォワード経費…アイティクラウド株式会社主催「ITreview Grid Award
2019」より9期連続で「Leader」を受賞/参考元:マネーフォワード公式HP(https://corp.moneyforward.com/news/release/service/20191101-mf-press/)